2008.4.1 更新
絵画部トピックス


第13回国画会絵画部スケッチ旅行会報告 広島

吉井 章会員 報告
 昨年の10月27日(土)〜28日(日)に行われた第13回国画会絵画部スケッチ旅行会の 報告をいたします。

 旅行会参加者は増地保男会員、石井豊太会員、森田孝夫会員、藤本洋文会員をはじめとして地元出品者を加えての17名。明け方まで降っていた雨が上がって、秋晴れの宮島で絵画部のスケッチ旅行会がおこなわれました。

 猛暑の夏の影響のためか、宮島のシンボルの紅葉の季節にはまだ早く、島内に見る景色の中に点在する少し紅葉が始まったばかりの木立達が印象的な渡船のフェリーからの眺めでした。

 遠方から来られる参加者のために集合は少し遅めの昼食後であったため、午前中に大鳥居と厳島神社を集合時間前に早く到着して取材を済ませて、幸先良く、数年ごとにしか展観しない国宝の平家納経の特別展示が開催されていて鑑賞された参加者の方もあって、今回のスケッチ会を楽しみにされている様子が感じられ・・・いよいよスタート。

 スケッチは島内の各方面に分かれて取材。宮島は厳島神社の背後に拡がる手付かずの原生林につながる紅葉谷があって、その自然な谷川や変化に富んだ木立の様子は所々に色づき始めた紅葉で、風景スケッチのテーマに事欠かない場所。

 ところで、宮島は島の海岸沿いの道路で一周はできませんが、厳島神社から少し離れて島を半周した場所は広島市内から夏場のキャンプや海水浴シーズンで賑わう所でもあり、秋はうって変わっての静かな波止場や浜辺も題材として選ばれました。

 景勝地の宮島は、どちらかというと観光で知られて一度は訪れたという方も多いので、今回のスケッチ旅行会では一工夫をしました。厳島神社の参道筋を一本裏に入った町家通りの江戸後期頃からの風情を残している通りを散策。近年宮島島内で企画されている町家の再生で昔の家屋の景観を残した画廊や住み込みをして制作活動をしている若手の作家のアトリエ見学など、夕刻迄の短い時間に盛り沢山のスケジュールでした。

 宿は、町屋の景観に馴染んで改装され落ち着いて趣のある小さな宿を借り切っての宿泊で、食事も秋の味覚を活かしたもので季節を感じていただけたのではないかと思っています。夕食後、スケッチをした作品の合評や懇談でゆっくりと秋の夜長を楽しんでいただきました。

 翌朝、秋の澄んだ空気を−層感じてもらえればと宮島一周の船巡りを計画しました。参加者の皆様には一様に、空と海の青さ(参加者の感想。言葉で表わし難いあお!)が印象的で、瀬戸内の自然の色を満喫したという声をいただき、企画者としては嬉しく思っております。
 

 今回のスケッチ旅行会では、二日間共に晴天に恵まれ、また当初心配をしていた参加メンバーも、遠く関東から九州までの参加をいただき絵画部の交流が広く行われ、参加者の皆様の盛会のうちにも和やかな懇談が出来て胸をなで下ろしています。

 さて、私事ながら観光地とは別の面をいろいろと見ていただけたのではないかと思っています。




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